スポンサーサイト
- --/--/--(--) -
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ このブログのトップページへ
マレーシアの民話 「サンカンチル」 Part 1
- 2006/10/09(Mon) -
昨日のマリーナ・マハティール氏のエッセイの中に、「サンカンチルの話」 (ハシムおじさんが聞かせてくれたサンカンチルの話) という一句がありました。

その「サンカンチル (Sang Kancil)」とは、 マレーシアで語り継がれている民話の中でも マレーシアの人達に人気のある話です。 

「カンチル」とは マレー語で「鹿」と言う意味。
「カンチル」という名のついた マレーシア産の小型車がありますが、サンカンチルもちっちゃくて賢いネズミジカの名前です。
SangKancil


このサンカンチル民話の起源は マラッカにあります。
Tony’s Netの「マラッカ王朝の起源」に挿絵入りで詳しく説明されています。


「サンカンチル」の民話には、いくつかあります。
サンブダヤというワニに 足を噛みつかれたサンカンチルが、痛さをこらえ、自分の足を枯れ木と思い込ませ、ワニが口を開けた途端 逃げ出してワニのアホさを馬鹿にするというのもそのひとつ。



今日はもう一つのサンカンチルのお話をご紹介します。
これは 川の近くの森に住む サンカンチルのお話です。

森の中には食べ物が一杯あるので、サンカンチルは お腹をすかせることも、食べ物を探す必要もなく、いつも森の中を飛び跳ねたり、川を覗いて川面に映る自分の姿を見つめたりして遊んでいました。
サンブダヤ サンブアヤとその仲間のワニたちは、夕食のご馳走にサンカンチルを食べようと川で待ち構えていました。

ある日、川べりを散歩していたサンカンチルは 向こう岸においしそうな実をつけたフルーツの木を見つけました。

こっち岸の食べ物に 飽き飽きしていたサンカンチルは、どうしたら向こう岸の美味しそうなフルーツを手にいれることが出来るか、川べりを歩きながら一生懸命考えました。
そんなサンカンチルの様子を サンブアヤとその仲間達は 川の底から眺めていました。

突然 サンカンチルに いいアイディアが浮かびました。
サンカンチルは大きな声で、「サンブアヤ!サンブアヤ!」と叫びました。

サンブアヤがゆっくりと川面に上がってきて、「何か用かい、サンカンチル? なんで僕の名前を大声で呼ぶんだい? 僕が君を捕まえて食べちゃうとは思わないのかい?」 と大きな口を開けながら聞きました。

「モチロン、怖いさ。 でも僕には使命があるんだ。 王様にワニが何匹いるか数えて来いって 命令されたんだ。 王様は宴会を開いて 君たちを招待するんだよ。 一杯ご馳走があるんだけど、君たちが何匹だか 王様に報告しなくちゃいけない。 だから、僕が数える事ができるように、君の仲間に 川の中で整列するように頼んでくれないか?」 とサンカンチルは言いました。

それを聞いたサンブアヤは大喜びです。
川に居る仲間を全員集めて、王様の宴会のことを話しました。

それを聞いたワニ達は、川面に上がって来て列を作り始めました。
「数えている間に、僕を食べたりしちゃあ駄目だよ。 王様に報告できなくなるからね。」 とサンカンチルは ワニ達に警告しました。
「食べたりしないよ。」とワニ達は約束しました。

サンカンチルは サンブアヤの頭の上に飛び乗って「一匹!」と数えました。
二匹目のワニの頭の上に飛び移って 「二匹!」と数えました。
そうして 向こう岸まで続くワニの頭に次々に飛び移りながら、数えて行きました。

向こう岸に着いてしまってから、サンカンチルはサンブアヤに言いました。
「川渡りを手伝ってくれてありがとう、サンブアヤ! 僕は これからこっち岸に住むことにしたんだ。」

「何だって?川を渡るために僕たちを騙したのか?」 とびっくりしたサンブアヤは 叫びました。
騙されことを知った他のワニ達は、「宴会なんて本当はないんだろう?!」 とサンブアヤを責めました。

その後、サンカンチルは 美味しいフルーツや 緑の葉っぱが一杯ある新しい森で 幸せに暮らしました。
でも 間抜けなサンブアヤは、他のワニ達から いつも仲間はずれにされるようになりました。




なんか、この「サンカンチル」と 「因幡の白うさぎ」サンは ご親戚ですか・・? と思うほど、ストーリーがそっくりですね。


10月10日(火)
物語に登場するワニの名前 「サンブダヤ」は、「Sang Buaya サンブアヤ」を私が読み間違えていました。
ごめんなさい!
ちなみに「Budaya」とは マレー語で「文化」という意味だそうです。
物語の中の名前は「サンブアヤ」に訂正しました。

関連記事
この記事のURL | 民話・伝説 | CM(5) | TB(0) | ▲ このブログのトップページへ
<<マレーシアの民話 「サンカンチル」 Part 2 | メイン | マリナ・マハティールのエッセイ>>
コメント
-因幡の白兎-
あっはっは、本当に、因幡の白兎と親戚ですねv-238
で、ずる賢くないバージョンのお話があるのですね。では、引き続きそちらを読ませて戴きます~
2006/10/10 10:50  | URL | ペガサス #g7r.6ZAU[ 編集] |  ▲ top

--
ドラさん
こんなずる賢いサンカンチルが皆に愛されているのはおかしい、と思って調べ直しました。
やっぱ、正義の味方のサンカンチル・バージョンがありましたよ!「サンカンチル」Part 2を読んでね。
2006/10/09 23:07  | URL | 暇人主婦 #-[ 編集] |  ▲ top

--
Rickyサンお手間をおかけしました。出来ました!

ドラさん
そうなんですよ!
因幡の白うさぎは、サメ(でしたよね?)を騙した罰に、皮を引っ剥がれて海に放り込まれちゃうんですよね。→ ということは「人を騙してはいけない。」という教訓。
でもサンカンチルのお話は、まるで「他人を出し抜いても強くなれ!ずる賢くなれ!」と言われてるみたいで・・・
サンブダヤのほうに共感を持つ日本人って多いんじゃないのかな。

2006/10/09 16:22  | URL | 暇人主婦 #-[ 編集] |  ▲ top

-サンブダヤの生き方に同意!-
こんにちは。
民話って面白いですね。
ドラだよは、サンカンチルよりサンブダヤの生き方が好きです。お人よしで、早とちりで、他者を疑わない生き方がです。
この話しから、何を教訓にしたら良いのでしょうか?きっと、マレーシアのDNAにある経験が揺さぶられるのでしょうね。その国その国の生き様が伺えて興味深かったです。また、読み聞かせて下さい。
2006/10/09 15:18  | URL | ドラだよ #-[ 編集] |  ▲ top

-リンクについて-
私の方は、こちらのブログをリンクさせて戴きました。

設定は簡単でした。 管理者のページ内、「環境設定」の「リンクの編集」を開き、
サイト名 : 「海外ドライブ」
URL : http://ricky4968.blog67.fc2.com/
を貼り付けて、「追加」をクリックするだけで、設定出来ましたが? 
2006/10/09 15:01  | URL | Ricky #eOGNcWzU[ 編集] |  ▲ top


コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://malaysiaboleh.blog70.fc2.com/tb.php/72-f0003b38
| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。