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マリナ・マハティールのエッセイ
- 2006/10/08(Sun) -
マレーシア人はマレー系、中華系を問わず、お年寄りをとても大事にする人達のようです。

日本やヨーロッパのように 最低限の生活が保証される年金制度がまだ整っていないせいかもしれませんが、子供は年老いた親の(経済的)面倒を看るのが当然と思っている人が多いようです。

特にマレー人は、年上の人に対する敬意・礼儀を大事にする人種です。

マハティール元首相が、政府に対する不満や疑問を提起するようになってから、多くの人がマハティール批判をするようになりました。中にはマハティール博士を非国民呼ばわりする政治家さえ居ます。

そんな状況でも、バダウィ首相はマハティール博士に関して批判めいたことは一言も口にしません。
バダウィ首相が マハティール博士に敬意を払っているからだと私は思います。

これは、9月20日【水】のスター紙に載った マハティール博士の長女 マリーナ・マハティール氏のエッセイです。
良識あるマレー人家庭の教育方針がよくわかります。




== それが礼儀というもの == マリーナ・マハティール


5歳の頃、庭師のハシムおじさんに向かってアッカンベーをしたからと、お父さんにお尻を叩かれたことがあります。私の家では嘘をつくのと同じ位にこれは大きな罪だったのです。年上の人にアッカンベーなんてすると神様に舌をちょん切られてしまうよ、とばあやによく言われたものです。

年上の人を尊敬するというのが我が家の信条でした。私たち子供達は、年上の人なら誰であれ無礼に振舞うことは許されませんでした。私達はサン・カンチルのお話をいつもしてくれるハシムおじさんを本当は大好きでしたが、こういう理由で、私たちが無礼を働くとハシムおじさんは必ず両親に言いつけたのです。両親は、おじさんからの通報を深刻に受け止め、私達にしかるべき罰を与えました。

当然のごとく、「礼儀が」子供時代の私の貴重な教訓となりました。私はいつも自分の子ども達にしつこい位「~してください。」や「ありがとう。」を言うように催促します。誰も年上の人をファーストネーム(姓ではなく名前)で呼びすてにすることは許しません。年上の人は「Kakak(お姉さん)」、「Abang(お兄さん)」、あるいは「Uncle(おじさん)」、「Auntie(おばさん)」と呼ばせます。

こんな風に考える私は、古いようです。礼儀正しいということは、他人への心遣いや敬意を持つことです。でもそんな礼儀はなくなってしまったようです。アジア特有の礼儀正しさや温かいもてなしを誇りにしているマレーシア人ですが、毎日のように、路上あるいはサービス業界で無礼や配慮のなさを目の当たりにします。

他の事と同様に、礼儀正しさも模範次第です。マナーの良い両親に育てられた子供は、こういった社会のしきたりを早い内から身につけます。親から教わる以外に、彼らは地元の地域社会の風習からも学び取ります。

全寮制の学校に行くようになった私は、他の州から来たクラスメートに自分とは違う習慣があることに気づき、彼女達に合わせるようにしました。外国で暮らすことも、異なる社会規則に自分を適応させるということです。そうすることが、礼儀というものです。

その反対もまた本当だと言えます。もし無作法や不品行を見慣れてしまったら、それが当たり前だと思うようになり、同じく無作法を働くようになります。感受性の強い子供は特に影響を受けるでしょう。ですから、子供のマナーが悪いからと言って、大人が創り上げたその子の環境を考えずに、子供だけを咎めることはできません。

無礼で、無作法で、無骨な国の首脳陣を見ている子供たちに、マナーの良さを身につけることなど期待できません。悪口・中傷に関して言うと、最近はなんでもござれといった感じです。ずっと年上の人に向かって意見が異なるという理由だけで非難・中傷し、良心の呵責など少しも感じていない公的人物が居ます。

リーダーズ・ダイジェストが行った一般マレーシア人の言動調査は、ひどくお粗末な結果でした。これが政治家を調査していたらどうなったことでしょう!

多分、丁寧さや礼儀正しさを、拘束的あるいは非民主的と捉える人が居ると思います。そんな人は、嫌いな人が居れば、その人について思っていることはどんなに意地悪く思いやりのない言葉であっても、発言できると思っているはずです。

誰も文句を言えない高い地位に居る人や、匿名という仮面をかぶった人には、他人の人格を中傷する権利があるようです。自分より地位の高い人に対して無礼を働いて御覧なさい(そして、それを名乗り出るような間抜けなことをして御覧なさい)。どんなことになるでしょう? 非国民と非難されるだけです。

他人の噂話をする時ほど、その人の正体が顕わになることはないと私は思います。悪口や横柄な振る舞いは、その人の正体を映し出すだけです。そんな人はどんな育ち方をしたのだろうと考えずにはいられません。子供の頃、何を学んでこんな生意気な口を利くようになったのでしょう?理路整然とした議論の代わりに、他人の悪口という楽な方法を採るなんて、何を恐れているのでしょう?傲慢さとは何?力不足のカバーアップ?そんなことをする人たちを哀れだと思います。

平和と調和のとれた多様性に富むマレーシア社会でも、こういう悪い例を間近に見て育ったら、新世代は必要最小限のマナーもわからなくなってしまうのでは、と私は心配です。

絶えず他人を怒らせたり、自分が憤慨しても構わないと誰もが思うなら、私たちは争いごとに明け暮れることになります。誰某が自分に無礼だと文句を言うなと言っている訳ではありません。でもそれよりも、どうして文句を言う必要があるのでしょう?

公的な人物はこういう振る舞いを、子供たちに見せるべきではないと私は思います。無作法だけでも十分にひどいのというのに、子供たちをどうやって偽善から守るのでしょうか?



MARINA MAHATHIR のエッセイIt’s only politeの原文はスター新聞のサイトでご覧になれます。

関連記事
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コメント
-kikiさんへ-
kikiサン、はじめまして!
ドラだよさんのご紹介?ドラだよさんにどうぞヨロシクお伝え下さい!(て、自分で行って言えばいいのに。)
それに、ブログランキングまで応援していただいて、感激です。
これから、そちらにお邪魔しま~す。
2006/12/04 04:12  | URL | 暇人ひー #-[ 編集] |  ▲ top

-初めまして-
ドラだよさんのところから飛んでまいりました、
ねこ日記のkikiと申します。

こちらのエッセイを読んで、
ある大学生への実験を思い出しました。
教授が看守役と囚人役にわけた14日間の実験。

看守役のグループが日々
囚人役グループに横暴になっていき、囚人役を見下ろし
囚人役は日々卑屈に自暴自棄になっていく・・
ドキュメントで録画したものです。


相手を認めるところから
何か変化が始まるのかもしれませんね・・。


ブログランキング、
ぽちっとしていきます♪

2006/12/03 19:49  | URL | kiki #-[ 編集] |  ▲ top

--
はっぴーサン礼儀やマナーのない同僚と一緒に働くのってストレス溜まるのよね、わかります、はっぴーサンの憤慨v-359 へたに注意したりするとお節介者!と嫌われちゃうし・・こりゃあ、もうハワイに行ってストレス発散するっきゃない!またイルカのお話きかせてくださいね。v-518
私、マレーシア在住10年です。ダイビングライセンスはハワイで取りました。でもマレーシアでダイビングしたことないんですよ。ハワイとマレーシア、どちらの海がきれいですか?

ドラさん
リンクありがとうございます!感激です・・v-237
これからもご指導ヨロシクお願いいたします。

ペガサスさん
おっかえりなさ~い!! お待ちしておりました!
捻挫はもう完治? そちらの洪水(浸水)状況は改善しましたか?KLはヘイズがひどくて息苦しーッ!です。v-400
ハイ、翻訳は私がしました。お褒めに預かり光栄です。v-433 明日、早速お邪魔しますよ~!
2006/10/09 02:42  | URL | 暇人主婦 #-[ 編集] |  ▲ top

-素晴らしいですね-
(ただいま、今さっき帰ってきました)
マリーナ・マハティール さんのエッセイ、素晴らしいですね。このような「礼節」って昔の日本には在ったと思うのですが、今はどうなんでしょうねぇ。。
アメリカナイズされて、誰も彼も(目上であろうと、先輩であろうと)みんな平等という民主主義(?)は、諸刃の剣のように思います。
ところで、翻訳なさったのは暇人主婦さんですよね。
とっても自然な訳で、お上手ですねぇ!
2006/10/08 18:52  | URL | pegasus8 #g7r.6ZAU[ 編集] |  ▲ top

-日本もかつては・・・-
日本もかつては、そうでした。
礼節、多様性、その見事な調和にマレーシアの建国の意思を垣間見た気がします。確かに、人や生きものへの尊敬が人としての最低の良識だと思います。
マハティールの人となりに敬意を表します。
そこに着目する暇人主婦さんにもカンパイ!
承諾を頂きたいと思います。今日これからリンク張らせていただきますが、よろしいでしょうか?なんて言っても、これから直ぐ張っちゃいますよ!
2006/10/08 10:50  | URL | ドラだよ #-[ 編集] |  ▲ top

-はじめまして♪-
私のブログにコメントいただいてありがとうございます。
クリックで救える命があるに共感していただいてうれしいです。
お互いのブログに来てくれる皆さんが協力してくれるとうれしいですね。

初めて遊びに伺いましたが、内容の濃いブログですね。
じっくり読ませていただきました。
英語も勉強しているのでとても参考になります。
特に今日のブログの内容は関心があります。
礼儀や他人への心遣いや敬意を持つことって大事だと思います。
今の日本も驚くようなことがたくさんあります。
私は多くのお客様と接する仕事をしていますがアルバイトの学生の子たちを見ていると、時間は守らない、遅刻してもごめんなさいという言葉がでてこない、
自分の機嫌の悪い日はスタッフにもお客様にも愛想がわるい。こちらから挨拶しないと挨拶してこない、仕事を間違えてもまったく気にせず何度も同じ間違えをする。責任感はどこへ?と思うことが多くあります。
どういう育ち方をしたらこうなるんだろう?と思うのですが、
やはり親が迎えに来た時に親の態度をみていると
親も挨拶できなかったり、お客さん様のカウンターにひじをついてよりかかって待っていたり・・・
もちろん自分が完璧なつもりはありませんが最低限のマナーや気遣いは出来ていると思います。
文句ばっかり言ってもはじまらないのでまずは自分と自分のまわりの身近なところからよくしていけたらと思います。

マレーシアにずっと住んでらっしゃるのですか?
以前1度だけマレーシアのコタキナバルとマブール島にダイビングに行ったことがあります。
とてもキレイな場所でした。

最後になりますがカウンターのコメントはどうぞ真似してください^^

2006/10/08 10:29  | URL | はっぴー #gsWwcRGQ[ 編集] |  ▲ top


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